松山のホタル

最終更新: 6月18日

初夏の夜、暗闇に舞うホタルの光。日本では平安時代から鑑賞されていたそうです。文学に登場する他、 ♪ ほう ほう ほたるこい ♪ と歌われるなど幅広い年代に親しまれています。ここでは、松山市の身近なホタルを3種類紹介します。


ゲンジボタル(源氏蛍)

川辺など流れのある水辺にすむ。西日本と東日本でオスの光る間隔が異なることが知られている。体長10〜16mmで、10mm以下のヘイケボタルやヒメボタルと区別できる。レッドデータブックまつやま2012では準絶滅危惧種に指定されている。

写真左:成虫のオス(武智礼央氏撮影)

写真中:メスに集まる複数のオス(武智礼央氏撮影)

写真右:ゲンジボタルの光跡(小川次郎氏撮影)


<松山市内のゲンジボタル観察エリア>

萬翠荘

5月中旬から裏庭で観察できます。例年、通用口を夜間開放(無料)しているので、ホームページなどで日程を確認の上、訪問してください。

>>萬翠荘ホームページ

英風會〜風早ホタル育成会

北条地区でゲンジボタルを育て、放流している育成会です。ホームページで定期的にホタル情報を発信していますので、5月中旬頃からチェックすると観察ポイントなどの情報を得ることができます。

>>英風會ホームページ

日浦ホタル観賞会

石手川上流にある日浦地区で、日浦小・中学校の子どもたちがゲンジボタルの飼育や川の清掃などの保護活動を行っています。毎年、見頃を迎える6月上旬にホタル観賞会を開催。

>>お問い合わせ:日浦中学校089-977-5822

その他の観察エリア

潮見地区(吉藤ホタル公園等)、五明地区、小野地区、久谷地区、野外活動センターなど



ヘイケボタル(平家蛍)

水田や湿地など流れのない水辺にすむ。体長7〜10mm。体が小さく、背の黒い線が太く直線的であることでゲンジボタルと見分けられる。また、ゲンジボタルより光が弱く、光る間隔が短い。レッドデータブックまつやま2012では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

写真左:成虫のオス(武智礼央氏撮影)

写真中:終齢幼虫(武智礼央氏撮影)

写真右:ヘイケボタルの光跡(小川次郎氏撮影)



ヒメボタル(姫蛍)

幼虫も成虫も陸地にすむ。松山市では平地から低山地の森林で観察される。体長5.5〜9.6mmと他の2種類より小型。森や林の中で点滅しながらチカチカと光り、オレンジがかった黄色い光であるため、ゲンジボタルやヘイケボタルと見分けられる。レッドデータブックまつやま2012では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

写真左:成虫のオス(武智礼央氏撮影)

写真中:成虫のメス(武智礼央氏撮影)

写真右:ヒメボタルの光跡(小川次郎氏撮影)



ホタルを観察するときには以下の点に注意しましょう。

<人工の光は最低限で>

ホタルは光によって仲間と会話をしています。懐中電灯や車のライト、カメラのフラッシュなどは、ホタルの会話を妨げます。人工の光は最低限にしましょう。

<ホタルを採取しない>

<生息地に踏み込まない>

松山市内のホタルは数が減っています。保護するために、採取したり、生息地を荒らしたりしないようにしましょう。草むらには夜行性の毒蛇であるマムシなどの危険な生きものもいます。

<路上駐車をしない>

<ゴミを捨てない>

<大声や大きな音を出さない>

ホタルは里の生きものです。生息地の近くで生活している市民の皆さまの迷惑にならないように配慮して観察しましょう。



ホタルの放流についての参考資料

「ホタルの放流について」小川次郎氏(日本野鳥の会愛媛副代表)寄稿

自然環境教育えことのは発行「小さな子どものための『野ともだち』ずかん」より


96回の閲覧